『Loop Earplugs って、結局どのシリーズを買えばいいの?』『Quiet と Experience と Switch の違いって何?』
僕がこの3つの疑問を持ったのは、Loop を初めて知ってから3日後でした。ブランドとしては気に入ったのに、シリーズが多くて選べなかった。結果的に3モデル全部買って、2か月以上使い比べることになりました。
このページでは、Quiet 2・Experience Plus・Switch 2 の3モデルを横断的に比較しながら、「自分はどれを選ぶべきか」が見えてくるように書きます。用途別の選び方も含めてまとめるので、購入前の参考にしてください。
Loop Earplugs とはどんなブランドか
Loop はベルギー発のオーディオブランドです。2016年に設立され、「機能性とファッション性を両立した耳栓」というコンセプトで展開しています。
従来の耳栓はほとんどが「邪魔にならないように目立たないもの」として設計されていました。Loop はそこに逆張りをしました。耳に装着すると円形のリングが外から見え、アクセサリーのように見える外観。カラーバリエーションも豊富で、耳栓を「隠すもの」ではなく「見せるもの」として位置づけています。
ただし、これは見た目だけの話ではありません。遮音性能はそれぞれの用途に合わせて設計されており、EU の認定聴覚保護具基準を満たしています。ファッション性と実用性を両立しているのが、ブランドとして評価されている理由です。
3モデルの横断比較表
| モデル | 価格・購入 | SNR値 | 用途 | モード |
|---|---|---|---|---|
| Loop Quiet 2 | ¥3,490Amazonで見る → |
24dB | 睡眠・集中・通勤 | 1モード |
| Loop Experience Plus | ¥5,290Amazonで見る → |
17dB | 音楽・コンサート・集中 | 1モード |
| Loop Switch 2 | ¥9,440Amazonで見る → |
20〜26dB(3モード) | 日常全般のマルチユース | 3モード(Quiet/Engage/Experience) |
3モデルに共通しているのは「シリコン製・再利用可能・XS/S/M/L の4サイズイヤーチップ付属・キャリングケース付属」という設計です。異なるのは遮音量とフィルターの設計です。
各モデルの詳細レビュー
Loop Quiet 2:睡眠と集中に絞ったシンプルな設計
Loop Quiet 2 の目的は明確です。「できるだけ静かにする」。SNR 24dB という遮音値は、Loop シリーズの中で単体モデルとしては最高遮音です。
僕が初めて装着したのは就寝前でした。S サイズを選んで耳に入れた瞬間、街の音が一段落ちる感覚がありました。冷蔵庫のモーター音、遠くの車の音、夜中の外の声——これらが「聞こえないわけではないが、気にならない音量」に落ちる感じです。完全な無音ではありません。でも眠りにつくには十分な静けさでした。
横向き寝でも枕への干渉がほとんどないのは、シリコン製で柔軟性があるためです。フォーム耳栓で横向き寝をすると枕に押されて内側に圧迫される感覚がありますが、Loop Quiet 2 ではそれがほぼありませんでした。
よかった点
- SNR 24dB は日常的な騒音環境では十分な遮音量
- 横向き寝での枕への干渉が少ない
- 洗って繰り返し使えるため衛生的に管理しやすい
- XS サイズがあるため、耳孔が小さい人にも対応できる
気になった点
- 装着感はサイズ選びに大きく左右される。M では圧迫感が出たため、僕は S に変えました
- 完全な無音環境には届かない。フォーム型の高遮音(NRR 33dB 等)と比べると差がある
- 長時間(6時間以上)の連続装着では、朝起きたときにやや耳がじんじんすることがある
向いている人
就寝時の騒音対策として、軽量で装着感が気にならない耳栓を求めている人。横向き寝の人、耳孔が小さくてフォーム型が合わなかった人には特におすすめです。
Loop Experience Plus:音楽を楽しみながら耳を守る設計
Loop Experience Plus は、コンサート・フェス・ライブ会場向けに設計されたハイファイフィルター耳栓です。SNR 17dB という値は3モデルの中で最も低い遮音量ですが、これは設計思想の違いから来ています。
通常の耳栓は高音域を大きく減衰させるため、音楽が「こもった」ように聞こえます。Experience Plus のフィルターは音の周波数をフラットに減衰させることを目指した設計で、「音量だけが下がって音質はキープされる」という体験を狙っています。
僕はライブ会場で試しました。装着しても演奏は明瞭に聞こえました。ボーカルの輪郭がつぶれない。ベースのラインが聞き取れる。「耳栓をしている感覚」が思ったより少ない装着感でした。
よかった点
- ライブ・コンサートで音楽の質感を保ちながら音量を下げられる
- 長時間の音楽鑑賞で耳の疲れが軽減される感覚がある
- 見た目がアクセサリーのようで、会場でも違和感がない
気になった点
- 睡眠用としては SNR 17dB は物足りない。周囲が静かな環境でないと効果を実感しにくい
- 集中作業での使用は可能だが、完全に音をカットしたい場合は Quiet 2 の方が適している
- 遮音目的で購入すると期待値とのギャップが生じる可能性がある
向いている人
コンサートやフェスで耳への負担を減らしたい人、音楽を楽しみながら会話も普通にできる耳栓を探している人向けです。「遮音量より音質の維持を優先したい」という人に合います。
Loop Switch 2:3モードで1台を使い回せるマルチユースモデル
Loop Switch 2 は、3モデルの中で最も複雑な構造を持ちます。耳栓本体に内蔵されたダイヤルを回すことで、Quiet・Engage・Experience の3モードを切り替えられます。電池も充電も不要で、完全にパッシブな構造です。
- Quiet モード: SNR 26dB。3モデル中最高の遮音量。睡眠や集中に向く
- Engage モード: 会話をある程度通しながら騒音を減衰。カフェや外出時に向く
- Experience モード: ライブ・フェス向けのフィルターモード。Experience Plus に近い音の通り方
僕が Switch 2 を最初に使ったのは出張でした。新幹線の移動中は Quiet モードで耳を休め、目的地の駅に着いたら Engage モードに変えてアナウンスを聞けるようにする。夜はホテルで再び Quiet モードで就寝する。1台で全部まかなえるという感覚が実際にありました。
よかった点
- Quiet モードの SNR 26dB は Loop シリーズで単体最高遮音を超える
- 旅行や出張で複数の耳栓を持ち歩く必要がなくなる
- ダイヤル式で切り替えが直感的。片手で素早く変えられる
気になった点
- 本体がやや大きく、横向き寝で枕に当たる感覚が Quiet 2 より大きい
- 価格が最も高く、「1つのシーンでしか使わない人」にはコストパフォーマンスが合わない
- ダイヤルを回す操作が、暗い就寝前には少し手間に感じることがある
向いている人
使用シーンが複数あり、「睡眠と日常を1台でカバーしたい」と考えている人向けです。旅行や出張が多い人、生活の中で耳栓を使いたいシーンが複数ある人に向きます。
用途別の選び方
睡眠・就寝時に使いたい
Loop Quiet 2 が最初の選択肢です。SNR 24dB の遮音量と横向き寝での快適さが睡眠用として優れています。より高い遮音量を求める場合は Switch 2 の Quiet モード(SNR 26dB)も選択肢に入ります。
集中作業・在宅勤務
Quiet 2 か Switch 2 の Quiet モードどちらでも機能します。キーボードの音や話し声をシャットアウトして集中したい場合は、SNR 24〜26dB で十分です。Experience Plus は集中作業での遮音量としては物足りないことが多いです。
コンサート・ライブ・フェス
Experience Plus が最も適しています。音質を保ちながら音量を下げるハイファイフィルター設計は、この用途のために作られています。Switch 2 の Experience モードも似た役割を果たしますが、専用モデルの Experience Plus と比べると体感で若干の差があります。
日常の外出・通勤・カフェ
Switch 2 の Engage モードが最もバランスが良いです。会話が通るくらいの遮音量で、不快なノイズだけを和らげるニュアンスに向いています。「完全に遮断したくないが、少しだけ音を減らしたい」という日常使いに向きます。
旅行・出張
Switch 2 1本を持っていくのが最もシンプルです。移動中は Quiet モード、現地の食事やミーティングは Engage モード、夜は再び Quiet モード——という切り替えを1台でこなせます。
Loop Earplugs を選ぶ理由と選ばない理由
選ぶ理由
- シリコン素材で洗って繰り返し使えるため、長期コストが抑えられる
- XS〜L の4サイズ対応で、フォーム型が合わなかった小耳の人にも選択肢になる
- 横向き寝でフォーム型より枕への干渉が少ない
- 外観がアクセサリーのようで、装着していても目立ちにくい(むしろおしゃれに見える場合もある)
選ばない理由
- フォーム型耳栓の NRR 33dB のような最高遮音性能は持っていない。「とにかく最大限に静かにしたい」という用途には物足りない可能性がある
- サイズ選びにある程度の試行錯誤が必要。M が合わないと感じて諦める人がいる
- Switch 2 の価格帯は、1用途だけで使う場合にはコストパフォーマンスが合わないこともある
- シリコン素材独特の「音の静かさ」はフォーム型と体感が違う。切り替えで慣れるまで時間がかかる人もいる
よくある質問
Q. Loop の3モデルで最もコストパフォーマンスが高いのはどれですか?
用途が1つなら、その用途に合った専用モデルの方がコストパフォーマンスは高いです。睡眠・集中作業だけなら Quiet 2、コンサート用途だけなら Experience Plus を選ぶ方が価格的に合います。Switch 2 のコストパフォーマンスが高くなるのは、「複数の用途で使いたい」という条件が揃ったときです。
Q. Loop Earplugs のサイズ選びはどうすればいいですか?
最初に付属されている M サイズから試してください。圧迫感や痛みが出た場合は S に、それでも合わない場合は XS に変えてみてください。「M が合わなかったから自分には向かない」と判断するのは早いので、付属の4サイズを順番に試してから評価することをすすめます。
Q. Loop Earplugs は偽物が出回っていますか?
Amazonマーケットプレイスに正規品より大幅に安い価格のものが出ている場合があります。正規品は4サイズのイヤーチップが全種類付属しており、シリコン素材がシルキーに柔らかい触感です。ゴム臭が強い・イヤーチップが1サイズのみ・パッケージが粗い場合は品質に注意が必要です。購入は Loop 公式サイト・Amazon 公式ストア(Loop Hearing Technology by Serena Logistics)・認定販売店からが安全です。
Q. Loop Earplugs はライブ以外でも毎日使えますか?
使えます。Quiet 2 は睡眠・集中作業・通勤など日常的な騒音対策に向いています。Experience Plus は本来ライブ向けですが、カフェなどの賑やかな環境での集中作業にも使えます。Switch 2 は日常の様々なシーンに1台で対応できます。毎日使う用途であれば、洗って繰り返し使えるシリコン素材は衛生面でも都合が良いです。
Q. フォーム型の耳栓から Loop に乗り換えて後悔しませんか?
遮音の「体感」が変わることは事前に知っておく方がいいです。フォーム型は耳孔を膨張して塞ぐため「ずっしりした静寂感」があります。シリコン型の Loop は同程度の SNR 値でも「音量が落ちた静けさ」という表現の方が近いです。数値が同じでも質感が違うため、最初は「効いていない気がする」と感じる人がいます。実際には遮音されていることが多いので、1〜2週間の使用で判断することをすすめます。


