「第4世代が出たけど、今使っている第3世代から買い替えるべきか?」という疑問を持っている人に向けて、結論から書きます。
新規購入なら迷わず第4世代。第3世代を問題なく使えているなら急ぐ必要はない。ただし特定の条件に当てはまるなら、乗り換えは明らかに正解です。
僕は第3世代を約8か月使ったあとで第4世代に乗り換えました。今は第4世代で1年半以上のデータが積み上がっています。両方を使い込んだ視点で、違いと買い替えの判断基準を書きます。
なお、スリープスコアや HRV などのデータはあくまで体の状態を可視化する参考値であり、医療診断や疾患の判定に使えるものではありません。これはどちらの世代にも共通する前提です。
スペック比較表:Gen3 と Gen4 の差を数値で並べる
| 項目 | Gen3 (第3世代) | Gen4 (第4世代) |
|---|---|---|
| センサー数 | 3個 | 4個(追加:心拍センサーのアレイ配置変更) |
| サイズ展開 | US4〜12 | US4〜15(幅が大幅拡大) |
| 重量 | 4〜6g(サイズによる) | 4〜6g(ほぼ同等) |
| バッテリー寿命 | 最長7日 | 最長8日 |
| 素材 | チタン | チタン(継続) |
| 防水性能 | 100m | 100m(継続) |
| 厚み | やや厚め | フラット化(薄くなった) |
| 利用可能カラー | Silver/Black/Gold/Rose Gold | Silver/Black/Gold/Brushed Titanium ほか |
| 充電時間 | 約20〜80分 | 約20〜80分(ほぼ同等) |
| 対応 OS | iOS / Android | iOS / Android(継続) |
| 月額メンバーシップ | 必要 | 必要(変更なし) |
| 価格・購入 | (販売終了) | ¥42,239Amazonで見る → |
価格は時期やカラーにより変動します。Gen3 は現在公式での新品販売が終了しており、入手できるのは中古のみです。
変更された4つのポイントを実体験で解説
1. センサー配置の改善:HRV と体表温の精度が上がった
第4世代の最大の変更点は、センサーアレイの配置です。第3世代では夜間に指を動かすと心拍センサーの光が皮膚に当たる角度がずれることがあり、朝のレポートに「ギャップ(未計測時間)」が出ることがありました。
第4世代に乗り換えてから、僕の場合この「ギャップ」がほぼなくなりました。特に横向きで寝ることが多い僕にとっては差が明確で、乗り換え後は睡眠ステージのデータが夜を通してほぼ途切れずに取れるようになりました。
体表温についても、第3世代ではエアコンのきつい部屋で寝たときに偏差がやや荒れていたのが、第4世代では安定感が増しています。公式が「精度改善」と述べている数値的な根拠は示されていませんが、僕の体感と毎朝のグラフの滑らかさを見る限り、改善は実感できます。
2. 装着感のフラット化:指の腹に当たる面が薄くなった
Gen3 を持っている人はご存知だと思いますが、内側のセンサー部がやや盛り上がっていて、指の腹に当たる感覚が最初の2週間は気になりました。
Gen4 はこの内側の盛り上がりが削られてフラットになっています。乗り換えた初日に気づいたほどの変化で、装着から違和感が消えるまでの期間が明らかに短縮されました。
指にはめて1週間以内に「これは慣れないかも」と思った経験がある人にとっては、フラット化は単なるデザイン変更ではなく実質的な使い勝手の改善です。
3. サイズ展開の拡大:大きな指でも小さな指でも対応可能に
Gen3 の米国サイズは US4〜12 でした。日本人の指のサイズに換算すると、これでもかなり広いのですが、指が細い女性や関節が太い男性で「ちょうど良いサイズがない」という声は実際にありました。
Gen4 は US15 まで拡大されており、ほとんどの手の形状に対応できるようになっています。加えて、サイズ展開が広がったことで「ギリギリこのサイズに収まるように選ぶ」という妥協が減りました。
サイズ選びの詳細は スマートリングのサイズ選びで失敗しない方法 に書いています。Gen4 でも「サイジングキットで丸1日テストしてから本体を決める」という基本は変わりません。
4. バッテリー:1日延びたが実感の差は小さい
公称値が7日から8日に延びています。実使用では、僕の場合、Gen3 が実測 4〜5 日、Gen4 が実測 5〜6 日でした。「シャワー中に充電する」習慣さえあれば、どちらも実用上は困りません。
1日の差が意味を持つのは「出張で3〜4日充電できない状況」などのケースです。手持ちの Gen3 でそういった状況で困ったことがあるなら、Gen4 への乗り換えで解消できる可能性はあります。
「買い替えるべき人」と「待ってもいい人」
今すぐ買い替えを考えた方がいい人
- 夜中にデータのギャップが頻発している人 — センサー配置の改善で解消できる可能性があります
- Gen3 の装着感が最後まで気になっている人 — フラット化の恩恵を受けられます
- 指が大きくて Gen3 のサイズ展開に収まっていない人 — Gen4 で対応できる場合があります
- これから新規購入する人 — 迷う理由がないので第4世代一択です
急いで買い替えなくていい人
- Gen3 を今も快適に使えている人 — 睡眠スコア・Readiness・体表温の精度で「不満がない」なら、買い替えのコストパフォーマンスは高くありません
- Gen3 を購入してまだ1年未満の人 — チタン製の耐久性は十分にあります。バッテリーが半分以下になってきたタイミングで改めて検討するのが合理的です
- サブスクコストを重く感じている人 — Gen3→Gen4 の乗り換えよりも「サブスクを本当に使いこなせているか」の見直しが先です。サブスクの内訳は オーラリングのサブスク料金は妥当? で詳しく書いています
買い替えコストを考える
Gen4 の本体価格は Gen3 より若干上昇しています。Gen3 を中古で売れるとしても、乗り換えには相応のコストがかかります。
判断のものさしとしては、「今の Gen3 で解決したい不満が具体的にあるか」 が一番シンプルです。「なんとなく新しい方がいい」という理由だけで買い替えるのは、月額サブスクの存在もあって財布に優しくない判断です。
Gen3 中古購入は避けた方がいい理由
中古の Gen3 を安く買おうという選択肢について書きます。結論としては、あまりおすすめしません。
理由はリチウムイオン電池の劣化です。スマートリングは毎日充放電するので、2年以上経ったデバイスのバッテリーは新品時の 70〜80% 程度に劣化していることが多いです。公称 7 日が実質 3 日以下になったリングを使い続けることは難しいです。
加えて、中古ではサイズが売り手に合わせて選ばれたものです。指輪のサイズを後から変更することはできません。
現役の Gen3 ユーザーが使い続けるのは全く問題ありませんが、これから初めて買う人が中古 Gen3 を選ぶ理由は乏しいと思います。
「オーラリング 第3世代 第4世代」で比較する吸収キーワード別の整理
Oura Ring Gen3 vs Gen4 の違いを具体的に探している人が知りたい内容を、角度を変えて補足します。
睡眠精度は変わった?
公式の言い方では「センサー配置の最適化による精度向上」です。僕の体感では、夜中のギャップ発生頻度が大きく下がりました。ただし、Gen3 でも元々ギャップが出ていなかった人は、睡眠スコアの数値自体が劇的に変わることはないと思います。
精度について断言するのが難しい理由として、スマートリングの「正解値」は医療機器(ポリソムノグラフィ)との比較でしか確かめられず、日常使いの中での世代間比較は自己評価にならざるを得ないことを付け加えておきます。
アプリは同じ?
はい。Gen3・Gen4 ともに Oura アプリを使います。アプリのバージョンアップはどちらも同じタイミングで適用されます。機能差はリングのハードウェア起因のものだけです。
Gen3 はサブスクが安くなる?
なりません。月額メンバーシップの料金は Gen3・Gen4 共通です。
よくある質問
Q1. Gen3 から Gen4 に乗り換えたらデータはどうなりますか?
A. Oura アカウントにひも付いているため、履歴データは継続して引き継がれます。リングを新しいものに交換するだけで、過去のスコアやトレンドは同じアカウントで見続けられます。アプリ側で「デバイスを追加」の手順を踏む必要がありますが、データが消えることはありません。
Q2. 第4世代はサイズが増えましたが、形は同じですか?
A. 外観の基本形状はほぼ同じですが、内側のプロファイル(断面の厚み)がフラットになっています。Gen3 と並べると指の腹に当たる面の盛り上がりが減っているのが分かります。ただし、見た目では正面から見ているだけでは判断できないほどの差です。
Q3. Gen4 は日本のAmazonで購入できますか?
A. はい。国内の Amazon でも購入できます。ただし、まずサイジングキットで指のサイズを確認してから本体を発注するのが正しい手順です。詳細な手順は スマートリングのサイズ選びで失敗しない方法 にまとめています。
Q4. 睡眠スコアの数値が高いと健康と判断していいですか?
A. Oura Ring のスコアは参考値です。医療機器ではないため、疾患の診断や治療の根拠にはできません。スコアの傾向を生活習慣の振り返りに使うのは有益ですが、気になる症状が続く場合は医療機関に相談してください。
Q5. Gen4 を今から買うなら何色がおすすめですか?
A. 個人の好みによりますが、長期使用でキズが目立ちにくいのは Black です。Silver と Brushed Titanium はマット感があり質感が高いですが、細かいスリキズが時間とともに目立ちやすいです。Gold と Rose Gold はアクセサリーとして使いたい人向けで、普段使いのデバイスとしては僕には向きませんでした。
